このたび鳥取市内でSTマイクロパイルの施工が行われた。
鳥取市湯所地内の国道に架かる歩道橋の基礎杭として採用されたもので、国土交通省管轄の物件である。
念願の地元採用に社内も活気付いており、しかも国交省と言うことでこの工法の地元普及に大変期待が懸かっている。
工事は上下水道やガス,電気,通信ケーブルなどを地下に通す共同溝工事に伴ったもので、老朽化した歩道橋も架け替えが必要となりSTMが採用されることとなった。
施工スペースが狭い上、地盤はとても軟らかく橋台を支える支持層は地中約35メートル下と深く、このような条件下で高強度の杭が施工出来るSTマイクロパイルが選択されたのである。
今年の3月から施工が始まり、右岸側(A3)と左岸側(A1)の橋台に施工が行われた。
A3施工状況↑
A1施工状況↑
STマイクロパイルの作業工程は大まかに削孔とグラウトの二つで構成されているが、ボーリングマシンによる鋼管削孔打設後は鋼管の内部及び外側にグラウト加圧注入を行う。
STM鋼管は特殊な加工を施されており、この機構により杭が地盤と一体化し、より強い支持力を得ることが可能となっているのだ。
グラウト加圧注入状況↓
袋川沿いの桜が満開の頃、A1,A3のSTM施工が完了した。
我々の任務が終わるとSTMの上に橋台の施工が行われる。
このような手順でSTMを施工し橋台が造られ、橋が架けられる訳だが・・・A2・・・すなわち、この歩道橋の真ん中辺りの橋台にもSTマイクロパイルを採用しようとの声が急浮上した。
早速今月頭よりA2橋台にもSTMの施工が行われる運びとなり、この工法が地元で更に認めて頂けた証であることにとても喜びを感じている。
今現在も施工真っ只中にある。
その後の状況はまた後日ご報告させていただきたいと思っている。
期待の高まる今日この頃である。