鳥取県さく井協会による社会貢献事業として、今年も防災井戸の掘削実演,寄贈が米子市の啓成小学校で行われました。
目的としては、さく井協会と さく井技能士会の認知,そして井戸そのものの認知や水の大切さを再認識してもらうこととして、鳥取県西部地震に合わせた10月6日頃に年一回、平成17年から開催しております。
井戸掘りとは言っても色々な掘り方がありますが、今年はいたってシンプルでローテクな掘削方法で井戸を完成させました。
その掘削方法は「スイコ掘り」と言い、全く動力を使わず全て人力で井戸を完成させます。
正にエコ掘削工法です!
この写真で見るかぎりでは地味でとても井戸を掘っているように見えないのですが、ところがこのあとポンプで汲んでみてビックリ! ジャンジャン名水が湧き出してきました!
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このやり方なら半日もあれば井戸は完成し大量の名水が湧き出してくる、しかも低コスト!正に夢のようです!
このような手軽な方法で井戸が掘れればもっと井戸も普及するはずです!
しかし・・・残念なことにどこでもこの工法が使えるわけではありません・・・
石ころのある地盤や硬い地盤、粘土などの地盤では全く掘ることが出来ないのです・・・そういう場所ではボーリングマシンの出番ということになります。
この工法が使えるのは軟らかい砂地盤で地下水位が高く、掘削深さも5m程度までに限定されます。 逆に言うとそういう条件での井戸工事の依頼があれば、どの工法よりもスイコ掘りがナンバーワンであると言えます!
ちなみにスイコ掘りとは、江戸時代から伝わる「突き掘り」や「上総掘り」の理論を応用した砂地の浅井戸掘削専用工法で、誰が開発したのか名づけたのか、また県外でも別の名前で若干作りは違っていたりもしますが、活用されているようです。
皆さまの周りでそのような地盤の地域に住んでいらっしゃる方がいらっしゃればちょっと小耳にはさんであげて下さい!