現在四国でSTマイクロパイルを施工中である。
現場は急傾斜地に通る道路の拡幅に伴う杭工事であるが、かなり高低差のある断崖である為、このような条件でも高強度を得れるSTマイクロパイルが採用された。
四国であれば雪の心配は無いと思っていたが、搬入当初の2月初旬は結構な積雪があった。
雪に慣れない足場屋さんの乗り込みの遅れがあったが、何とか無理を言い、まずは施工機械を設置するための足場仮設を行った。
足場組み立て完了後、道路からクレーンで削孔機等を下ろして削孔準備を行った。
近年、道路の拡幅等でも、環境に配慮した工法が求められることから、ここでも、掘削量や伐採などを低減出来る軽量盛り土工法が用いられた。
軽量盛り土工法は、道路拡幅の際、現状斜面に軽量の発泡モルタルを盛り上げて形成するので、大掛かりな斜面の掘削を必要とせず、自然環境をそのままに道路等を拡幅できる工法である。
シンプルだが、発泡モルタルを支えるコンクリート壁がかなり重要な役割となるので、その基礎はとてもしっかりしたものにしなければならない。 特にこの現場では硬質の岩盤に杭を根入れさせなければならないため、STマイクロパイルが有効に威力を発揮した。
環境に配慮し制約条件化のもとで高強度の杭施工が出来るSTマイクロパイルは、これからも活用の場は増えるものと考えている。