ハ頭町では、西条柿や花御所柿などの柿が有名だが、この度井戸を施工した上田農園では、富有,早秋なども作られているそうです。
地元では柿のポット栽培などで名の売れた上田農園だが、水の確保には長年苦労をされてきたそうで、これまでは遠くの谷水をホースで引っ張って来て散水をしていたそうだ。
施工スペースや搬入路は限られていたが、ボーリングマシンはSM103HDを使用し、ダウンザホールハンマー工法で施工を行った。
20m掘削完了後、テストポンプにて揚水試験を行ったが、想像以上に水量は多く、水質も良質であった。
本設のポンプは揚水試験結果に基づいたものを設置した。
便利になったことと、名水で育てられた果実はより商品価値の高いものとなってくれることでしょう。
時は同じころ、用瀬町でも農園の井戸を施工した。
個人様の家庭菜園であったが、もともと井戸はあったが、深さも浅く出が悪いとのことで、工事の依頼を請けた。
硬質玉石層が想定されたのでここでもダウンザホールハンマー工法で施工を行った。
更に狭隘なスペースであったので、スピンドルタイプマシンを設置し、高圧コンプレッサーは離れた場所に設置して施工を行った。
下記写真は掘削後のテスト揚水の様子である。
夏場だけにとても冷たく、この農園で必要とされる地下水湧出量は十分に確保された。
既設のポンプに配管を接続し、工事は完了した。
この夏も暑さは厳しいので、特に井戸の良さを実感していただけたと思います。
天然の恵みである地下水は今日もどこかで有り難く活用されていることでしょう。