被災地のために

平成最悪とも言われた西日本豪雨から3年

最も多くの犠牲者が出た広島県小屋裏地区にて、STマイクロパイルの施工を行った。

施工を開始した7月6日が追悼の日となることから、メディアも忘れてはならない被災の取材を行う中、私たちも静かな祈りをささげた。

現場は狭隘な路地を進む先にある新設橋台の補強工事で、やはり特殊条件下での杭打ち施工を強いられる現場であった。

また、あの豪雨をよみがえらせるような悪天候がたびたび私たちの施工を阻む中、安全を重視して何とか準備を進めていった。

作業範囲は限られ、仕切り矢板内でピンポイントにマイクロパイルが打てるカニ型クローラー式リーダーラジアルマシンにて、施工を行った。

かつて長野で優良工事の評価を受けた際にも使用した縁起の良いマシン、そしてオペレーターである。

これから梅雨も明け、暑さとの戦いも始まる。

あらゆる苦難は工事においてつきものであるが、心と技で被災地の復興に尽力するのみ。

誇れる仕事で今日もまた地域の安心安全を支える技術を刻んでいく。