過去に台風23号による記録的豪雨(紀伊半島大水害)が記録されたが、吉野郡黒滝村でもその被害は甚大であった。
新設橋梁でのSTマイクロパイル施工もその教訓を活かしてのものであるが、現場は黒滝川上流部の本谷流域での山腹に位置し、狭隘かつ特殊条件での施工は、正にSTマイクロパイルこそがハード対策に相応しい工法であると言える。
特殊条件下で威力を発揮する カニ型リーダーラジアルマシンC30RYで杭打設を行った。
グラウトは大雪の中での施工となった。
高い精度で打設した杭は芸術的とも言える。
完成した橋は今後、人命や財産を守り、地域の生活を支える掛け替えのない橋となるだろう。