かつてのマンションブームにより、鳥取でも一気に高層マンションが立ち並んだ。
バブル経済真っ盛りの頃はマンションは高嶺の花だったようだが、今では比較的大衆化し、永住型の住宅になっているようだ。
マンションの方々は、スペースを共有し合い、取り決められたルールを守りながら日々を過ごされている。
同じ建家の中で生活空間を共にしていると言うのはある意味心強いことであろう。
ところが問題となるのは冬の雪問題である。
駐車場の積雪は除雪をするにも置き場が無く、通路も限られているため、車一台が道を塞ぐと住民の動きが麻痺してしまう。
この度あるマンションでは住民同士がお金を出し合い消雪装置を完備することとなった。
着工は次の冬に備え、我々業者が比較的動き易いこの時期で施工をさせて頂いた。
井戸は花壇に設けることとし、ロータリー工法で施工を行った。
配管工も含め、住民が普通に生活をする中での作業となるため、極力生活に支障を来たさないよう作業を進めた。
井戸の掘削深度は50m、順調に掘削は完了し予定通り豊富な地下水が湧出した。
路面の融雪装置も設置が完了し試運転も行われた。
これで快適に冬を過ごすことが出来る。
マンションの出入り口や駐車場等では水道水を融雪として播いている光景をよく見かけますが、とても非効率です。
触り比べるとよく分かりますが、地下水は地中の熱を含んでいるので、はるかに融雪効率が良いのです。
もっとも地下水はいくら流してもタダです。 水道水を同じ量使ってしまうと・・・目玉が飛び出るような請求が来ますよ・・・。
地域によって井戸の深さや径などに差が有り、井戸施工価格も変わってはきますが、住民同士でお金を出し合うことで個人負担は低くてもこのような大掛かりな設備が手軽に備わってくれます。
マンションや集合施設、また自治体等でもどんどん提案をして頂きたいと考えております。