先達て消防用井戸式消火栓新設の工事を施工した。
目的はその字のごとく井戸直結型の消火栓である。
一般的な消火栓は水源地から大きな配管により引き込まれていたり、防火水槽などから賄われたりする。
だがここでは井戸を設置し、消防車の放水ポンプが直接ジョイントできる仕組みにしたのである。
大掛かりな上水道配管や、防火水槽のような大きなスペースを必要とせずピンポイントに防火用水源地を設けることが出来るのである。
井戸はダウンザホールハンマー工法により地下30mまで掘られた。
2つの地区で順番に施工を行った。
どちらも順調に工事は進み水質も申し分なく、防火用だけに使うのは勿体無いくらいであった。
災害時には何を置いてもまずは水が必要となる。
火災という視点でも、余す事の無い地域への水供給は万全にしておかなければならない。
消防車は来ても水が無い・・・という光景は昨年の震災でも現実にあった問題である・・・。
バケツ一杯で消せる初期消火も、その水が無ければ大火災につながってしまう・・・。
最悪を想定した備えはどの地域でも考えていかなければならないだろう。