栽培漁業センターでの魚の飼育や港で魚を生かすイケス等、そこで使用する海水は海から汲んで使われるのが主流だったようだ。
しかし近年では地下から湧出する地下海水を利用するケースが増えている。
その理由として、温度が年中一定であることと、水質の安全安定性。
掘削工法は深度毎の水質チェックが的確に行なえるダウンザホールハンマー工法で行なった。
ここの漁協では、漁で獲れた魚を生かすイケスの魚が長持ちしないことをずっと悩んできた。
温度の安定した良質の海水が確保出来ることで沢山の新鮮な魚を市場に出すことが可能となる。
順調に掘削は進み、岩盤の亀裂から見事な塩水が噴き出してきた。
温度、質共にほぼ理想的な地下海水である。
試験的にヒラメを生かしてみたが、とても心地良さそうにしていた。
このヒラメ、最後は現場担当が頂いて帰ったが、味も格別だったそうだ。
天然地下海水で生かされる魚介は今後皆様の食卓に並ぶ機会が増えることでしょう。