先日琴浦町にて個人様お宅の井戸施工を行った。
このホームページを見て問い合わせをしていただいたお客様である。
現場は大山も望める閑静な住宅街で比較的新しい町である。
10年位前だったと思うが まだ辺り一帯が造成中の頃 当社は公園用の手押しポンプ設置井戸工事に来ていたことがあったのだが、町の代わり映えに大変驚いた。
施主は井戸水が湧き出たら色々な活用を考えたいとのことで、期待を胸に大安吉日を選び施工を開始した。
以前施工した手押しポンプ用の井戸は15m掘ったが水量は少なくカナケも有ったので、それよりも深く掘らなければならないことを想定し着工に取り掛かった。
25mまで掘り進み一度地下水の汲み上げを行ったが水量が今一歩であった為、更に掘り進むこととした。
しばらく掘り進むと30m手前より大山山麓を形成する火山系砂礫層に変わり地下水の流れる兆候がはっきりとし始めた。
「しめた!」という感じである。
奥大山などの美味しい水はこの地層の水なのである。
地下水の確保をより確実なものとするため地下40mまで掘り進み井戸の仕上げを行った。
そしていよいよ汲み上げである。
結果は写真の通り見事な湧出である。
水質も良く 何となく優しさを感じる味で、水温は15℃、これから冬に向けて融雪に利用でき、来年の夏はこの水で冷やすビールやスイカなどもとても楽しみである。
井戸設置後はポンプの設置と蛇口の取り付けを行った。
ちなみに写真に写るのは田村君である。
将来的には池も造られるとのことで天然地下水を今後どのように活用していただけるか大変楽しみである。
地下水・・・特に深井戸は想像もつかない長い時代を経てそこを流れている・・・井戸は末代物であり自分の土地に漲る恵みの地下資源を持つことが出来るというのはロマンでありステイタスともいえる。
皆さまの敷地の下にも無限の可能性は秘められているのである。