本日東京出張より帰って来た。
帰りは羽田発AM10:35分の便で、順調に搭乗手続きも済み いたってスムーズに機内に乗り込むことが出来た。
今日は「エンジン01文化戦略会議」の関係で沢山の著名人が搭乗されていた。
ところが・・・出発の時間が来ても飛行機は出発しない・・・なぜだ!?
しばらくすると機内アナウンスが流れた。「搭乗に遅れた方がいますのでしばらくお待ち下さい・・・」と!?
そんなの有りかと思ったが有りのようだ!?
30分経ってもまだ出発の気配は無い・・・
機内放送では、「遅れた方の搭乗希望の確認待ちですのでしばらくお待ち下さい。」と流れた・・。
どうやら遅れた方は飛行機までの案内バスからなかなか降りてこないようだ。
バスの中には必死に説得するANAスタッフの姿が見えた・・・。
30分経っても出発の気配は全く無く、同じ機内放送が流れるばかりであった。
いいかげん機内はざわめき怒鳴り声が飛び交い始めた・・・。
40分経っても、50分経っても同じ状況が続いた・・・。
一時は搭乗キャンセルを希望する多くの方が飛行機から降りたが、ANAの方々が説得をし もう一度皆さんは機内に戻って来た。
何だかんだすったもんだあったが、結局出発したのは昼の12時頃になっていた・・・。
何があったのかとても気になったが原因は鳥取空港で説明するとのことであった。
こんな状況でのフライトは大丈夫かとても不安でもあった・・・。
鳥取空港に到着したが、説明する気配が無かった・・・ テロを心配していた人も居たようだったのだが・・・
そこで正義感の強い著名人の一人であるK・ギルバートさんがビシッと説明を求める抗議を申し出た。
しかし鳥取空港の責任者もお茶を濁すような回答であった・・
益々険悪なムードとなったが、そこで説明を買って出たのは責任感の強い著名人の勝間さんであった・・・。
なぜ勝間さんが!?・・・ と驚いたが、その関係者の代表ということで見兼ねて出てきた様子であった。
しかし”ギルバートさんVS勝間さん” という何とも凄い光景がこの鳥取空港到着ロビーで映し出されていた。
勝間さんは流石の口調で流暢に経緯などを説明をされたが・・・
しかしその原因はと言うと・・・何やら搭乗チケットに関する手違いのいざこざとのことだった!?
それが原因だったとは・・・ 場内は肩透かしをくらった感の空気が一気に漂った・・・。
私は昨年の出来事を思い出した。
羽田空港で誰よりも早く朝1便の搭乗手続きも済ませ、出発1時間半前には搭乗口のまん前の席に座り搭乗案内を待った。
余裕たっぷり時間があったので、うつらうつらしていると、
「鳥取便は変更になっていますよ?!」と呼びかけの声が聞こえた・・・。
ハッとし、搭乗口の表示に目をやると確かに行き先は他の県に変わっていた。
そして時間を見ると ほぼ出発時刻になっているではないか・・・。
急いで呼びかけたお姉さんを追いかけ、「変更になってたんですか?」と問うと ”居たのか”という表情をされ、「はい・・・急ぎましょう」と言われて至急二人で変更後の搭乗口に走った。
しかし 残念ながら搭乗口担当の方はバツ印で出迎えていた・・・。
その方に抗議をしたが全くダメで、ANAに対して私のような者がいくら騒いでも その場は蟻が象に噛み付いているかのような雰囲気で、諦めろという空気以外は流れていなかった・・・。
そして仕方なく次のキャンセル待ちをすることとなった。
ただその日は修学旅行生が多く、なかなかキャンセルは出ず、結局乗れたのは最終便で朝から晩まで空港で過ごした・・・。
そのことを考えると、今日のこの出来事は全く腑に落ちない。
ただ感じたのは、昨年の私のトラブルも、多分今日のトラブルもそうだと思うが、ちょっとした各々の不注意から発生してしまったことであろう。
昨年の私の場合は、ものすごく余裕を持って行動を取っているという安心感が仇となったことと、空港の多くのスタッフもそれぞれの役割分担を真面目に普通にこなしているという当たり前の感覚が、大きなすれ違いを発生させてしまった・・・。
こういうミスは我々の仕事の中でもありがちなことである。
やはりビジネスであれば絶えず緊張感を持ち、あらゆることを想定して行動を取らなければならない。
そういった意味では毎日多くのお客様を扱い大組織でまわしているANAは本当にとてつもない企業だ。 あれだけの組織で末端まで意思の疎通をはかることは並大抵のことではない。
だからこそより完璧が要求され、完璧が当たり前となっているのだろう。
我々もその精神は絶えず持っていかなければならない。
余談だが、先ほど話に出たギルバートさんも搭乗キャンセルを申し出た一人であった。
しかし飛行機から降りるとき、自分の手荷物を何処にしまったか忘れたようで、頭上荷物入れを前から後ろまで全部開けて探されていた・・・。
ギルバートさんの「全部開けちゃえ!」と言う一言が印象的でした。
結局自分の座席上にあったようでしたね!