3月5日(月)アルマーレにて、お嬢サバキッズカフェが開催された。
キッズカフェは鳥取法人会が毎年開催するイベントで、子供たち自らがカフェを運営し働くことの大切さや税金のこと、また色々な物事への感謝の気持ちを養ってもらうことを目的としたイベントである。
記念の10回目(10年目)を迎える今年は実行委員長を仰せつかったこともあり、特別企画としてお嬢サバを使ったキッズカフェ、「お嬢サバキッズカフェ」として開催した。
お嬢サバは地下海水で育つ清潔を売りとした陸上養殖サバで、弊社が地下海水井戸工事で関わった経緯からJR西日本にもご協力いただきこの企画を立案した。
また対象となったキッズは地元岩美西小学校5年生児童で、まずは6月より事前授業をおこなった。
第1回目の授業としてはお嬢サバについての基本的な知識と商売についての知識を学んでもらった。
まず1時間目はお嬢サバ陸上養殖センター職員さんが講師となり、お嬢サバの飼育のことや、流通のことについて学習した。
そして2時間目は銀行職員の委員メンバーより、マーケットについてパワーポイントを使っての学習を行なって頂いた。
そして第2回目の授業 9月 お嬢サバ陸上養殖センターの見学会
子供たちは元気に泳ぐお嬢サバを目の当たりに興味津々の様子であった。
第3回目の授業 10月 キッズカフェで出す料理のメニューを子供たちに考えてもらった。
子供たちが考えるメニューは斬新でとてもユニークだ
次から次へと楽しいメニュー案が飛び交った!
第4回目の授業 11月
キッズカフェを行う舞台となる「アルマーレ」の見学会を行なった。
初めて見るおしゃれなイタリアンレストランに子供たちの目が輝いた。
また見たこともない大きなピザ窯にくぎ付けとなった。
デッキから眺める景色は最高で子供たちはここで自分たちがカフェを体験できることに喜びを隠せない様子だった。
最後にアルマーレスタッフと記念撮影
カフェの成功を誓った。
そして11月は岩美西小学校で学習発表会が行われた。
5年生児童はキッズカフェの演劇を披露してくれた。
世界ふしぎ発見の番組風にアレンジして、面白おかしく演じていた。
これまでのキッズカフェ事前授業の取り組みと本番に向けて地域の皆様に意気込みを伝えた。
第5回目の授業 12月
子供たちが考えたメニューを選考し、発表を行った。
メニューはお嬢サバを主体とし、岩美町の特産物「岩美八宝」も盛り込んだイタリアンコースメニュー。
【アンティパスト(前菜)】
- 野菜スープ(サバの骨出汁)
- オードブル
・巻きネギ(赤カレイ) ・カニサラダ ・ライスコロッケ(ババちゃん入り) ・サバカルパッチョ ・キッシュ(モサエビ入り)
【プリモアット(主菜1)】
- 魚介パスタ(白いか入り)、魚介ピザ(白いか入り)
【セコンドピアット(主菜2)】
- 鯖のカルトッチョ(紙包み焼き)※ホイル焼き&みそ煮の合作
【ドルチェ】
- 三色ドルチェ
- なし兎
子供たちの発想をしっかり活かした本格メニューとなった。
そして食材の岩美八宝についても学んだ。
生産者さんが一生懸命丹精込め作られる食材の大切さを子供たちに伝えた。
マコモダケ農家の浜崎さん
新雪梨農家の田中さん夫妻
白ネギや色々な野菜を作られる北村さん
農法を丁寧に説明してくれた若手農業者の河口君
松葉ガニやババちゃん、モサエビ等の魚介類について色々教えていただいた濱田さん。
そして市場の人たち
漁師の方々は朝4時頃に沖から戻り水揚げを行う。
一つ一つの食材に一人一人のご苦労と真心が込められていることを子供たちは胸に刻んだ。
第6回目授業 2月
本番を想定したロールプレイングを行なった。
接客のマナーやカトラリーのセッティング方法等すべてが初めて体験する内容
児童がお客様役とスタッフ役に分かれて交代で動きの練習を行った。
思った以上に覚えることが多く子供たちは不安の様子だったが、必ずやり遂げてやるという熱意も伝わった。
2月下旬
委員会で料理の試食会を行なった。
今まで実際に作ったことはなく、ぶっつけ本番というわけにはいかないため、アルマーレにて動きのシミュレーション練習も兼ねて料理の試作を行なった。
思った以上に料理には手間暇が掛かった・・・。
料理経験のない委員で盛り付け等を行ってみたが、結構な難しさを実感した・・・
そして試食を行なった
味は抜群! 申し分ない美味さであった。
そしてメインディッシュのお嬢サバカルトッチョ(お嬢サバの紙包み焼き)
みそ煮風の味付けで完全オリジナル
これは将来的にも期待するメニューと感じた!
その他の料理も、さすが地元自慢の食材の美味さがとシェフ自慢の腕が惜しみなく発揮されていた。
とにかく本番までやれることは全てやって当日を迎えることとなった。
3月5日(月) お嬢サバキッズカフェ当日
早朝よりスタッフ集合
ミーティングを行った。
そして調理スタッフは早速に調理を開始
試作での教訓を生かして、朝から段取り良く、手際よく作業を進めた。
子供たちもやってきた
はつらつとした様子だ!
子供たちもミーティング
最終の動きのチェックも行なった。
水で膨らむおしぼりはぶっつけ本番での挑戦となった。
さあいよいよオープンまで1時間を切った。
ここで子供たちはいったん休憩
お隣の東浜コミニティーセンターで一息つくこととした
お昼も仕事をしなければならない子供たちにはお手製のパンを食べてもらい
緊張の本番前にひと時のリラックスの時間を取ってもらった
そしていよいよオープン間近
トレードマークのスカーフを付けて気合を注入
お客様のご来店を待ち受けた
時間になると続々とお客様が来られた
席までは子供たちが案内する。
この日は児童の保護者もお客様
丁寧にエスコートします。
でも、ご両親へのおもてなしになんだかちょっと照れくさそうです。
お客様がそろったところで、まずは実行委員長として挨拶をさせていただいた
そして前菜から順にコース料理が運ばれた
ご来店いただいた知事へのおもてなしでは緊張MAXの様子
その横でJR西日本米子支社長は温かく子供たちを見守っています。
知事や町長等の錚々たるお客様にマスコミも賑やかであった。
校長先生もお客様としてお招きした。
子供たちの得意げな顔が印象的
出てくる美味しい料理と子供たちの最高のおもてなしにお客様も満足そう
食材の生産者さんにもお客様としてお越しいただいた
料理の岩美八宝の野菜をご協力いただいた北村さんの畑には以前井戸を掘らさせていただいており、このような再会に本当に感謝の気持ちでいっぱいになった。
子供たちの緊張もすっかりほぐれていった
食事を終えた知事より子供たちに熱いお言葉をお話しいただいた。
「アルマーレにあつま~れ」のダジャレも(笑)
そして子供たちからもお越しいただいたお客様に感謝のメッセージを伝えた
最後は知事、町長と記念写真
知事も大満足いただけたご様子で子供たちの笑顔に包まれながらご退席された
そしてお店を後にされるお客様の心からのお礼の言葉と堪能していただいた表情に子供たちも私たちも感無量であった。
全てのお客様を玄関でお見送りした。
仕事を頑張った子供たちにも、お嬢サバのイタリアンコースメニューで遅いお昼ご飯を!
お嬢サバキッズカフェの準備や学習を何か月も続けてきて、ようやく食べられる時が来た。
イメージ通りの味だったかな?
みんな満足そうだ
自分たちが考えた料理は最高の様子!
おなか一杯でもしっかり味わって食べていた。
この味はずっと忘れないでしょう。
私たちからも最後頑張った皆にメッセージを
「この思い出を一生の宝ものにしてください。」
最後に全員で記念写真を!
そして子供たちはスクールバスで帰っていった。
手を振る子供たちの笑顔はとても清々しかった。
子供たちにとっても沢山のことを学んだだろうし、私たちも多くの学びと意義を得ることができた。
この日まで長い月日を要し、「大変だったでしょう」などと声を掛けられるが、不思議とそのような感覚はない。
ごく自然体でここまでたどり着いた感じだ。
おそらく関わっていただいた皆様もそのような気持ちだったからこそなのではと感じている。
ベクトルさえ合えば困難と思われたこともそうではなくなることを実感した。
あと、授業の最終章として成果報告の授業を行なう予定である。
収支決算を出して利益と税金について子供たちには学んでもらうこととしている。
驚く顔がまた目に浮かぶ。