この度広島の方で造船所の鉄塔新設に伴い、基礎杭にSTマイクロパイルが採用された。
当社はNIJの施工部隊としてこの現場に関わらせていただいた。
狭隘な上、難易度の高い地層でも確実に高強度の杭が打てるということからこの工法が採用されたものである。
中央に写る鉄塔は、既設の鉄塔で、この右隣に新設鉄塔が建つ予定である。 写真はその杭のSTマイクロパイルを施工している状況である。
現場は、5m程度下がった場所にあり、唯一機械を搬入出来る場所からも川を隔てており、従来の杭工法では到底施工することは困難であった。
しかし、STマイクロパイルであれば、クレーンで搬入可能な小型の削孔機でも、大型の杭と同等の強度を得ることが可能となるのだ。
鉄塔基礎杭のSTマイクロパイルは当社が関わった実績としてもこれで4現場目だが、鳥取市でも姫路鳥取線関連で中国電力さんの用瀬鉄塔で採用されている。 下はその写真である。
用瀬鉄塔完成状況↓
鉄塔の設置場所というものは、山のてっぺんなど、施工するには条件の悪い場所の方が鉄塔にとっては最良の条件となる。
そのような条件に対応出来るのがこのSTマイクロパイルである。
今後も鉄塔においてはSTマイクロパイルの採用が増えてくるものと考えている。