鳥取市覚寺にある「ひろ歯科クリニック」で消雪用井戸工事を行なった。
市街からやや北に行った鳥取砂丘にも近い場所である。
ロータリー工法で50mまで掘削した。
地層は複雑で、中間の砂礫層と下層の岩盤の亀裂からの地下水を取水する井戸仕上げを行なった。
仕上げパイプ φ100 ↓
仕上げ後の揚水試験では毎分150リットルの水量を記録した。
ここの消雪では有り余る量であった。
ただし若干鉄分が飲料水基準値をオーバーしていた為、除鉄器を設置して使用することとなった。
井戸ピット設置後水中ポンプを挿入し、ユニットと徐鉄器も設置を完了した。
ポンプ及び徐鉄器設置状況 ↓
徐鉄器を使用することで使用水量には制限が出てしまう・・・。
降雪時の消雪具合が気になった・・・。
この度の雪で、早速その確認を行なってきた。
雪景色の中、ひろ歯科さんの駐車場は黒々とアスファルト舗装が顔を出していた。
それどころか先生は前の市道にまでホースを延ばして地域住民の方々のための消雪も行なっていた。
もちろん雪の度合いにもよるが、少なくとも夜中も無休で散水されている消雪効果は絶大と言ってもいいだろう・・・雪をよけるのではなく、消しているのだから。
この井戸は次世代、いや、その先までずっと活用されて行くことでしょう。