特殊山岳部でのSTマイクロパイル

新潟県糸魚川市でSTマイクロパイルの施工を行っている。

世界ジオパークの町であり、翡翠で有名な町でもある。

山の天辺に建つ鉄塔の補強工事で、昨年の豪雨災害に遭った鉄塔基礎部を強化することが目的だ。

現場は道から谷を挟んで約350m離れた山の頂上にある為、索道を使い機械は分解して運び、現地で組み立てた。

ボーリングマシンはスキッドタイプで、足場上では重量を省く為、クローラーの無いマシンを使用した。

このような現場を想定して、以前自社で改良したマシンである。

急傾斜地であるこの現場に造られた作業足場は結構な規模となった。

こうしてみると芸術的だ。 まさににアートである。

足場屋さんにもそれ相当の苦難があったことだろう・・・。

ちょっとした資材の受け渡しも、向うの道側と現場で無線連絡を取り合いながら行った。

小さく見えるブルーの四角いのが、高圧コンプレッサーだ。

あそこから高圧ホースを配管して掘削用のエアーを供給している。

STマイクロパイルを施工する前準備にも半端ではない地道な作業が必要となった。

届いた資材はカニクレーンで受け取る。

普段普通に出来ることでも、この現場では特殊なやり取りが必要であった。

このように現場では、かなりの人力も要したが、何とか作業は終わりを迎えようとしている。

人員的にも密に熟せたことはスタッフの一丸となった連係プレーによるものである。

またこのような特殊な現場を熟したことでそれぞれ今後の大きな糧になることは間違いないだろう。

今の時代はやはり、仕事は掴みに行かなければならない。

いつも思うが、鳥取県代表として遠いこの地でも当社の技術、皆の本領発揮の出来る場所があることに本当に感謝したい。