株式会社清水 機械加工工場新設  地質調査・融雪装置

この度、鳥取市古海に拠点を構える”株式会社清水” が近隣地に機械加工工場を新築された。

高速道路開通を見越した市場拡大の企業線戦略だ。

その新築に伴い当社は地質調査の依頼を受けた。

建物を設計するには、最初に地盤を調べる必要がある。 その土地にどのような建物を造るべきか まずはボーリングによってその地層を調べた。

2ヶ所行われたボーリング調査に基づき、ここでは基礎杭が打たれることとなった。 (PC杭)

工場に設置される大型天上クレーンや特殊機械重量はかなり重いため、基礎はしっかりした構造にしなければならない。  ここでは数十メートルの杭が何十本も打たれた。

その工事がなされる横で当社は井戸工事も請け負った。

目的は消雪(融雪)用である。

地質調査で得たデータと過去の実績を元に掘る深さを決め、施工はダウンザホールハンマー工法で行った。

当敷地の支持層(地盤を支える地層)の砂礫層は豊富な帯水層でもある。

ここではその砂礫層と、より多くの水量を確保するため岩盤からも地下水を取ることとした。

掘削完了次第、検尺と材料の立会いをしていただき、仕上へと作業は進む。

遮水、孔内洗浄を経てテストポンプによる揚水試験を行った。

予想以上に水量は豊富で温度も高めだった。

消雪用にはかなり有効な結果だ。

2月末に配管とピット工事、本設のポンプ設置を完了した。

ステンレス製の揚水管は清水さんより手配を頂いた。

3月頭、試運転も無事に終わり当社の任務は全てが完了となった。

この工場には最新鋭の加工機械も導入されるようで、特化した金属加工専門工場としてあらゆるニーズをターゲットに稼動が始まる。

ちなみに井戸掘削施工中の11月5・6日にポリテクセンターでは技能際が開催された。

「技能際」とは生活につながる技能の大切さを、広く県民の皆さまに知ってい頂くための祭典である。

その企画の一つ(さく井協会)として、井戸掘りの様子を一般の方々に見学していただ。

専用バスをチャーターし子供から大人まで多くの方が見学に来られていた。

子供達は興味深そうに施工の様子を眺めていた。

この工事を通じて子供達の心にも何か届いてくれたとしたら、何事にも代えがたいことである。

このイベントに際し、株式会社 清水様をはじめ、建設工事を請け負われた大和建設 株式会社様にはご協力を賜り大変感謝をいたします。

工場新築に関われたことを心より感謝いたします。