九州にて

10月25日に「九州建設技術フォーラム2011」が福岡国際会議場で開催された。

フォーラムの目的は、新しい建設技術の開発や普及を効果的に図るために「産」「学」「官」それぞれが情報を発信し、プレゼンテーションや展示を行い、さらなる建設技術の発展を目指すものである。

当社が所属するNIJ研究会もSTマイクロパイルの紹介で展示を行った。

先日鳥取で行われた「とっとり産業フェスティバル」よりも規模はかなり大きく、2000名近くの来客があったとのことである。

建設業に関わるフォーラムなので様々な企業が我々にとって大変興味深い内容の展示を行っていた。

たまたまであるが当社も現在福岡で施工中の現場がある。

STマイクロパイルではなく地中熱利用関連の工事である。

ボーリングマシンはソイルメック社のSM400,SM401の2台体制で施工を行っているが、この地中熱利用ボーリングには抜群の威力を発揮してくれる。

φ150mm程度の径で100mボーリングを行い熱交換器を挿入するというものだが、この敷地に70本ものボーリングが行われる。  最終的にはその熱交換器から得る熱源を空調に利用するというもので、正に今重要視される新エネルギー活用システムなのである。

遠いこの地で環境に配慮する関連の分野に我々の技術がお役に立てるということは大変誇らしいことである。

現場はなかなか難易度が高く、スタッフはとても大変であったがチームワークと地道な努力で何とか乗り切ってくれて大方終わりを迎えようとしている。

不況のこの最中ではあるが当社の技術が今の時代の求める場所にたどり着けていることはとても有り難い事であり、仕事冥利に尽きる思いである。