湖山池の水門開放問題対策に井戸が一役

鳥取市にある日本一の池、湖山池の水質改善をめぐり、湖山川の水門全面開放をするべきか、しないべきか、県と漁協で議論がなされているようだ。

水門によって池の淡水化が進み、アオコやヒシの大量発生、魚の大量死など、このような環境変化が漁業者にとって死活問題となったことが議論の原因である。

しかし、逆に水門を全面開放することによる生態系への影響も懸念されており、特に湖山池周辺の農業者は池の水を作物に利用していることから、農地の塩害が心配される・・・。

元々湖山川の河口は千代川に合流していたが、1983年、水害防止のため日本海に直接につなげられた。 しかし海水が逆流して湖山池の塩分濃度が上昇し、その水を利用した周辺農地で塩害が発生してしまったため湖山川に設置されていた水門が閉じられるようになり淡水化が進んだ。

1989年には農漁業者の利害調整をするため、塩分濃度調整のための水門操作が行われているが、環境悪化が進んでいるとのこと。

そんな中、ある農場で思いついた考えが、地下水の利用である。

井戸水さえあれば湖山池の水を利用しなくてすみ、安心安全な農作物を作ることができる。 ある程度の深さの井戸を掘り、きちんとした仕上げを行えば、地表の水とは全く別物の水を確保することができる。

今回は水田に利用する目的として、敷地の隅に井戸が掘られた。

ここの地域は主に砂が主体の地層で掘り易く、地下水も豊富に存在した。

井戸を仕上げた後、ポンプで汲んでみると見事な勢いで地下水は湧き上がった。

もちろん地下水なので冬は暖かく、夏は冷たい。

地中のエネルギーを感じながら、塩害の心配をすることなく安心して米を作ることが可能となった。

この農場では井戸が水門開放問題の救世主となってくれたのである。

数キロも離れた場所にまでも湖山池の水が引かれている農場があるようなので、特にそのようなところでは井戸を活用すべきである。

 

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